現象の世界は変化させうる

以前にすこし易について書きました。コンテンプラチオの意識状態との関連についてです。 

もう一度このことを取り上げます。 


易経の繋辞伝の中に次のように書かれています。 『この故に君子の居りて安んずるところのものは、易の序なり。楽しんで玩ぶところのものは、爻の辞なり。この故に君子は居ればその象を観てその辞を玩び、動けばその変を観てその占を玩ぶ。ここをもって天よりこれを祐け、吉にして利ろしからざるなし。』 


 この「天よりこれを祐け、吉にして利ろしからざるなし。」は易経の火天大有の爻辞ですが、易占として、それが出たというのではなくて、一定の意識段階から現象世界を観れば、現象の世界は変化させうるものであり、良い方向に変え得るものであるという思想がここにあります。 

易は変化を尊ぶので、固定的な見方はしないのが基本にあります。 


 (ちなみに「易」=「易経」ではなくて、大きな集合体の「易」があって、それは今の書物としてつたわる、歴史的に多層構造になった「易経」に含まれなかったものまでふくまれます。そういう観点で、言葉として「易」と「易経」は私は使い分けています。) 

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