惑星は「異」のほうの循環運動に属している
ティマイオスの宇宙論においては「同」「異」「有」というイデア的存在のはたらきにより、宇宙の魂が表現されたあとで、時間が生まれたとされています。
生み出された宇宙は、その本性は永遠であったのですが、その永遠を映した、数的な性質を持った似像として「時間」を作ったとあります。
ティマイオスの宇宙論では五つの惑星は「時間の数を区分し、これを見張るもの」として作られ、「異」の循環運動の中に置いたとされています。
ここで押さえるべきなのは、惑星は「異」のほうの循環運動に属しているということです。惑星にはそれぞれの意志の働きがあるということです。
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