四つの福音書

一般的な聖書には、四つの福音書が収録されています。 

キリスト教の初期の時には、もっと多くの福音書があったのですが、宗教的な立場から選別されていきました。 


四つの福音書それぞれに四聖獣である牛、獅子、鷲、人間を割り当てて考えるながれが、西洋の中にあります。 

シュタイナーは四つの福音書それぞれに、特有の霊的な特性があると考えていました。 聖書は無誤謬だとする立場が伝統的にキリスト教の中にありますから、シュタイナーはルカ伝とマタイ伝にあるイエスの系譜の矛盾を折り合いをつけるために、ナタン系のイエスとソロモン系のイエスの二人を想定するというトリッキーなことを考えました。 

それはそれで面白い話ではあるのですが、歴史的な事実であるとは考えられません。 

それぞれの福音書には、それを記録した人、グループの思惑が反映しているから、客観的な事実だけで構成されているわけではありません。これについては、福音書の研究書に詳しいです。  


以上のことは、基本的なこととして、知ったうえでのことですが、 シュタイナーが四つの福音書それぞれに、特有の観点があり、そのためそれぞれの福音書がもつ霊的な特性があるといっています。

そして、マタイによる福音書について論じる中で、ゾロアスターからの流れがイエスにまでつながっていることを、述べています。  


シュタイナーとは別ですが、イエス誕生の前後の期間、複数の霊的同胞団からの援助があったと伝えられています。  


いろいろな解釈がされている四つの福音書ですが、もともとイエスの周囲にいた人々が、言行録と一般には秘められた教えの両方を伝えた記録であり、基本的には秘教スクールのためのためのものであると考えられています。 

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