「水素論」について

「水素論」については、グルジエフが1910年代におしえたことをウスペンスキーが記録した「奇蹟を求めて」で有名になりました。 

それ以前には水素論の原型は断片的に、いわゆる「神智学」文献の中に見出すことができます。それを体系的に教えていたのがグルジエフです。 

グルジエフにつかず離れすの距離感で接していたムラヴィエフの著作に「グノーシス」三部作があります。この「グノーシス」も水素論とのかかわりは深いです。結局は「奇蹟を求めて」と呼び合う関係にある内容です。(ムラヴィエフ自身はそう思われたくなかったでしょうが。) 

この水素論で重要になるのが、人間の中で精妙化する水素が、どのような作用で、上位の水素に変質していくのかということです。呼吸による「ショック」、印象による「ショック」による上位の水素への変換、そしてその先に水素の変換を進めるにあたってどのような精神的な作用が必要になるのかが問題になります。「奇蹟を求めて」のなかでは「自分自身をリメンバーすること」がまず必要な要素であるかのように書かれています。ここはちょっとトリッキーなことが忍ばせてあるところです。

水素論のこの部分については、「奇蹟を求めて」ではなく、グルジエフの「ベルゼバブ」を参照するのが一番、実際的です。

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