「七政四余」と天王星、海王星、冥王星、各占術体系は時間とともに洗練されていく
東洋の占星術というと星を使うという意味から「紫微斗数」か「七政四余」ということになると思います。
この二つの体系の大きな違いは、実際の惑星を用いるのが「七政四余」で、虚星(イマジナリースター)を持ちいるのが「紫微斗数」というところがあります。
「七政四余」では太陽、月、金星、水星、木星、土星といった実際の惑星とムーンノード、月の遠地点と仮想ポイントである紫気を用います。 台湾の書籍でも「七政四余」の本は少数しか見かけたことがありません。そういった書籍でも伝統的な「七政四余」では、天王星、海王星、冥王星は用いません。
しかし、現代版の「七政四余」では今後、天王星、海王星、冥王星を入れることになると思います。この新しく発見された惑星をいれないとすると、「七政四余」で判断できる内容が限定的になると思います。
私が知っている限り、「七政四余」では占星盤は一種類しか用いないので、意味を読みとるときに、古典的な惑星だけを用いたのでは、象意の幅がなくなってしまいます。 実際、台湾の書籍で一冊、天王星、海王星、冥王星を含んだ占星盤をみかけたことがあります。 西洋占星術(モダン)では天王星、海王星、冥王星は当然のように用いています。
インド占星学の場合は天王星、海王星、冥王星を用いなくても、通常の個人のホロスコープ鑑定は可能です。それというのは、判断のためのシステムとその組み合わせかたがシステマテックにできているからです。分割図を必ず合わせて、判断しますし、判断もパラーシャラの判断方法とジェイミニの判断を両方並行して使いますので、天王星、海王星、冥王星をいれる必要がないのです。ただしこの方式にもいつかブレイクスルーが起きる可能性がありますが、現代ではさほど、それほど急に天王星、海王星、冥王星を体系の中に取り込み必要はないようです。天王星、海王星、冥王星はマンデーンの時に用いられるくらいです。人によっては、天王星、海王星、冥王星もいれるようです。
「紫微斗数」では、新しく発見された土星外惑星の意味も「紫微斗数」の星曜の象意の中に広く分散して反映していると考えられます。 それぞれの体系も、用いていくうちに、時間とともに進化があるものだと思います。
「七政四余」においては、とくに天王星、海王星、冥王星の扱いをどうするのかということが、てーまになるようにおもいます。
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