新約聖書外典「ペテロ行伝」と十字と生命の木

新約聖書の中に収められなかった文書に「ペテロ行伝」があります。その中に以下の言葉があります。 

「霊はこう語っている。『キリストは言葉、神の響でなくて何であろうか』とな。つまり、キリストは十字架なのだから、言葉とは、私が掛けられておる十字架のこの垂直の木が表しておる神性だ。そして響とは、横木が表すもの、つまり人間性なのだ。真ん中あたりで横木を縦木に固定している釘というのが、人間の回心であり悔い改めだ。」新約聖書外典230ページ 


「ペテロ行伝」のなかには、新約聖書正典の中には収められなかったイエスの言葉も伝えられています。「ペテロ行伝」の前半部分は、空を飛ぶ魔術師とペテロの対決が書かれていたりしますが、後半は、明かされなかった秘義的な内容になってます。引用した部分はそういった秘密裏に内意が伝えられていたものを記録した内容です。 

ペテロはこの木のことを「生命の木」と呼んでいます。「ペテロ行伝」の最後の部分には注目すべき内容が含まれています。 


象徴とイエスにまつわる歴史的事実とは、異なりますが、十字架が十字であることの象徴性、「キリスト」の意味を明らかに示しているのは、この「ペテロ行伝」です。  

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